国民審査の抱える問題点

最高裁判所は、裁判所の中でもっとも重要と言えます。というのは、まず、最高裁判所よりも更に上の裁判所というのがないため、必ず最高裁判所で決着がつくということです。たとえば、一審の地裁での判決では無罪、二審の高裁での判決は有罪となった事件があって、最高裁で無罪になった場合、その時点で被告の無罪が確定します。
また、原告、被告のどちらかが、一審、二審での判決が不当だということで上告してきた場合、最高裁判所の判決がその後、同じような状況で起きた事件の裁判の基準になることが多いです。
このように、最高裁判所の判決は非常に重要なので、判事は衆議院選挙時に国民審査を受けることになります。もし、判事として不適当だと考える裁判官がいたら、国民が辞めさせることが出来るのです。
ただ、今のところ、国民審査は衆議院選挙の飾りのようになってしまっています。というのは、まず、棄権者が多すぎるということです。衆議院議員選挙の投票率がほぼそのまま国民審査の投票率になりますが、最近は60パーセント前後ということが多く、30パーセント以上の人が投票していません。
それと、投票のシステムとして、信任しない人の名前の上に印を付けることになっていて、議員選挙のように、続けてほしい人の名前を書いて、投票が少なかった人は落とすという仕組みになっていないので、極めて信任されやすくなっています。

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